幼稚園生の娘を持つRさんは、こんな思いに悩まされていました。
「私は他のお母さんたちにどう思われているんだろう」
「私は変な人だと思われてはいないだろうか」
そして、ママ友同士が話している姿を見ると、
「自分のことを話されているんじゃないか」
などと疑心暗鬼になり、苦しくなってしまうのです。
直接「あなた、変ですよ」と言われたわけでもなく、奇異な目で見られている感じもしないのに、
常にこの思いにとらわれるのです。
Rさんのように「人の目が気になってしまう」という方は結構いるのではないでしょうか。
なぜ人の目が気になってしまうのか
実は、Rさんが「人の目が気になる」ようになったのは、最近のことではありません。
むしろ、物心ついた時から
「人から変な子だと思われないか」
「人と違ったことはしていないか」
「自分のダメな部分がばれないか」
と常に周囲の人の視線を気にしていたのです。
Rさんのように人の目を気にしている人は、他人からの評価を常に気にしています。
そして、心の奥底でこう思っているのです。
「ちゃんとしていないことがばれてしまったら、わたしは嫌われてしまう」
この思い込みの原因は、実は「自尊心の低さ」にあるんですね。
自分に自信が持てない状態であるため、
「自分は間違っているのではないか」
「自分は人より劣っているのではないか」
と常に不安なんです。
この不安が胸の中にあると、自分の欠点ばかりが気になり、それがばれてしまうのではないか、
と思うので、周囲の視線が気になるのです。
そして、他人に嫌われることが何よりも怖いと感じているんですね。
この感覚を持っていると、他人がいる場所では無意識ではあるものの、常に緊張し、
体に力を入れている状態になります。
このガチガチの緊張状態が、かえって周囲からは「なんだか不自然だな」という
印象を与えてしまったりすることもあるんです。
周囲の視線が気にならなくなるためには
では、どうすれば周囲の視線が気にならなくなるのでしょうか?
まず、周りの人があなたのことをジャッジしようとしている、ということが妄想である
と気付くことが大切です。
そうした上で「ちゃんとしていない自分」でも大丈夫だ、と自分自身に対する評価を少しずつ緩
めていくことで、他人の視線や評価がだんだん気にならなくなっていく場合もあります。
ただ、幼い頃に身についた、この「ちゃんとしていないと嫌われる」という考え方は思考レベルで
変えようと思ってもなかなか変えるのが難しい場合が多くありますよね。
そんな時は、カウンセリングや心理セラピーがお力になれるかもしれません。
プロの手を借りて、問題を整理すると、解決への早道になりますよ。
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