仕事でミスをしたり、思うように仕事がはかどらなかったり、
そんな時、いつも自分を責めてしまう、そんなことありませんか?
自分なりに仕事は頑張っているのに、少しでもミスをすると、
「どうしていつも自分はだめなんだろう」
「がんばってもがんばっても、これくらいしかできない」
「こんな自分はいないほうがいいのではないか?」……と思ってしまう。
マイナス思考で自分を責めながら毎日過ごしていると、仕事にも身が入らなくなったり、日々の生活にも楽しさや充実感が感じられなくなったり、さらには、本当に生きていることが辛くなりますよね。
少しでもうまく行かないことがあると、ついひとと自分を比べ「やっぱり自分はだめなんだ」という感覚を強化していきます。
とても辛い状況ですが、どうしてこんな感覚を持ち続けてしまうのでしょうか?
実はそれは、マイナス思考が「頑張る原動力になる」からです。
「自分はだめなんだから、せめてこれくらい頑張らなくちゃ!」と自分を駆り立てる材料になるのです。
このような心のクセのある方は自己価値が低く、自分がひととくらべてマイナスの存在だと思っているので、せめて人並みにマイナスをゼロにしようと頑張ってしまうのです。
「だめだから頑張る」という感覚を持っていたら、とりあえず「いつも頑張っている自分」という仮面をかぶれます。
「頑張っているのだから、他人からも許される」と思っているので、逆にいうと、だめなところがある自分でいないと頑張れないのです。だめな自分を見つけたら、それを責めて、人並みになろうと努力し続ける。
ずっとこのスパイラルから抜けられないでいるので、どんなに仕事を頑張っても、「まだまだ自分なんて・・・」とさらに頑張ってしまう傾向があります。周りで頑張っている人がいると、自分が頑張らないことがサボっているような感覚を持ってしまい、休むことができなくなってしまうこともあります。また、自分で今の自分はマイナスだと思っているので、自分の可能性を超えるような仕事はできないと思ってしまいます。
ではどうしたら良いのでしょうか?
ちょっとだけ意識を変える方法として、まずは自分の良いところを書き出してみましょう。
たくさんあるはずなのですが、どれくらい書き出せましたか?
あまり出てこないのであれば、自分の良いところを認められないでいるのです。
ひとはいいところも悪いところもある生き物です。
狭い視線で重箱の隅をつつくように自分のあら探しをするのではなく、視野を広げ、どんな自分もニュートラルに見てあげることがとても大切なのです。
あなたにもきっと良いところがあるはずです。
どんな些細なことでも、自分の良いところ、頑張っているところを書き出してみてください。
それでも自分を認められない、自分を責めるクセのあるひとは、こんなことが考えられます。
もしかしたら、幼少期に両親にだめなところを指摘されてきませんでしたか?
「お前はだめなやつだ」
「お前のようなやつは恥ずかしい」
「あなたはどうしてそんなことができないの?」
「お兄ちゃんみたいにできるようになりなさい」
そんな言葉をかけられていた場合、自分の存在はマイナスだと感じてしまっても不思議ではありません。
大人になれば「そんなことない!」と言い返したいようなことでも、小さい子供の頃は両親に反発することは出来ないので、すべて鵜呑みにしてしまうのです。
そんな幼少期を過ごしている方は、とても大きな怒りを抱えています。
そして、その怒りを自分に向けてしまっているのです。
その怒りのエネルギーで自分を駆り立てているので、自然な頑張りではなく、どこか無理した頑張りだったり、頑張ったとしても自分を認められなくなってしまうのです。
それでは達成感も幸せ感も味わうことが出来ない人生になってしまいます。
そして、さらに酷い場合は、なんのために自分は生きているのかがわからなくなってしまい、突然頑張ることができなくなってしまい、うつ病になってしまうこともあります。
まだ酷い状況になっていなかったとしても、「どこか心当たりがあるかも・・・」と思われた方そんな方はぜひ心理カウンセリングをご利用くださいね。
あなたの生き方を幸せな生き方に変えるお手伝いをさせていただきます。
(文:木村・おおば)
コメントをお書きください